All-AboutでYuuさんは「既製品のトイレの扉は狭い廊下からの出入りを考えて幅が狭く作られていることが多いのですが、リフォームの際には開口部は広め、扉の前のスペースにも余裕をもたせるよう考えてみましょう。
将来を考えれば、引き戸にリフォームしておくのが良いのですが、人に支えられたり車椅子での出入りの時でも動きやすいようにしておくことが大切です。
敷居などの段差は必ず無くしておくこと。冬の寒い時期の対策に、暖房設備を。小さなヒーター用のコンセントをつけておくだけでも便利です。
手すりや肘掛など、座ったり立ったりする時に危険のないような工夫も大切ですが、狭いトイレの場合はそれらが邪魔になって動きにくいということが無いよう、余裕のあるスペースで考えてみて下さい。上げ下げ式で普段は邪魔にならないひじ掛けもあります。
便器から立ち上がる時に手を掛けたり、座っている間にはひじ掛けとして使えるTOTO製のアームレスト600(36750円)です。
便器から立ち上がる時には、壁面に付けられた手すりにつかまるよりも、このようなひじ掛けに腕をかけたほうが、楽に立ち上がれる傾向があります。
このひじ掛は、なだらかな曲線でデザインされており、壁固定式ですから、壁の補強さえ行なっておけば、高さなど自由な位置に取り付けることができます。
トイレに手すりを付けるとなると、狭い場所がますます狭くなってしまったり、床置き式だと掃除がしにくくなったりしがちですが、これは普段は折りたたんでおけるので邪魔になりません。
壁のリフォームをする際には、将来手すりを取り付ける可能性がある面に前もって手すり用下地を入れておく、床のフローリング工事を行なう際には床の小さな段差は取り除いておく、このような下準備をしておく事が大切なのです」(Http://allabout.co.jp/house/stylishreform/closeup/CU20050921Y/index3.htm)と言っています。
家を建ててから、後悔することの一番は、台所か風呂場か洗面所かトイレをもう少し、広くしておけば良かったと思うことです。
トイレに肘掛を作っておけば良かった、トイレの敷居の段差を取っておけば良かった、トイレ入り口の間口を広くすれば良かった、車椅子でもトイレに入れるようにしておけば良かった、トイレをもう少し広くすれば良かったなどは、実際に自分が配偶者や親の介護をするようになってから、または自分が老年になり足腰が弱ってくると痛切に思うものです。
それまでは、必要性は認めるが、ピンとこないので、馬の耳に念仏のようなものです。私も親の介護をするようになって初めて気づきました。
足腰が弱ってくると、何かにつかまって立ち上がったり座ったりするものが一番必要です。全身の体重をかけても、落ちたりつぶれたりしないものです。